お相手が何人かに限らず 国際結婚の方あるある かもしれませんが、夫がフランス人ですというと、決まって聞かれることがあります。
国籍は?パスポートはどうなるの?
苗字ってどうするの?
戸籍は?
子供が生まれたらどうなるの???
などなど。
良く聞かれるということは、「国際結婚」と聞いた時にみなさまの頭に浮かぶギモンなわけで、それってつまりは「自分の配偶者が外国人になるかもっていう時に知っておきたいこと」なのかと勝手に思いました。
結婚に関する煩雑な手続きはおいておき、国際結婚でよく聞かれることを書いてみます。
1:国籍って……?
結婚しただけじゃ国籍は変わりません。
私は日本人で日本のパスポート。夫はフランス人でフランスのパスポート。
フランス人と結婚したから私がフランス国籍を貰えるわけでも、日本人と結婚して日本在住だから夫が日本人になるわけでもありません。
元々持っていた国籍のまま、です。
そりゃあ元の自分の国籍を捨てて、相手の国の人になることもできますよ。ただ、こりゃすごく大変なわけです。
相手の国に住みたいという場合、長期間の配偶者ビザをとることができますが、ビザと国籍は全然別。
国籍を取りたい国(私だったらフランス)に長期間住み、語学の習得はもとより、いかにその国に貢献したか、などが問われます。そりゃもう国籍を取ろう!と思ってから10年計画で臨むしかないという一大事。
しかも今の日本は二重国籍NGなので、もし私が日本国籍を捨ててフランス人になったら……日本に住むor仕事するのにビザがいるという珍事になってしまいます。(※その時私がフランス国籍であれば、日本にいるのにビザが居るのは当たり前の話だけども、でも私、日本で生まれ育っているわけで、心情的に複雑……!)
とりあえず、結婚しただけじゃ国籍は変わりません。
国籍が変わらないんだから、パスポートももちろん日本国旅券でございます。
2:戸籍ってどうなるの?
日本独特のシステムである戸籍。
日本人同士で結婚した場合、親の戸籍から出て、新しい世帯の戸籍が作られるわけですが、配偶者が外国籍の場合は、そもそも相手が戸籍を持っていない。
じゃあどうなるか?
自分(日本人)が戸籍筆頭主となった新しい戸籍が作られます。
配偶者に関しては、「XX人配偶者あり」的なメモ書きがされるものの、夫の戸籍はありません。
だから「入籍しました!」とは言えない。
文字面ならば、「(親の戸籍から)出籍しました!」とでも言うべきなのかしら。
3:苗字は?
婚姻届には、「どちらの苗字を名乗るか選択欄」がありますよね。
しかし、配偶者が外国籍という場合にはその選択は適用されません。
結婚が受理されても、自分は旧姓のままです。
じゃあ、相手の苗字にしたいという場合はどうするのか。
婚姻届が受理されてから半年以内に、別途「改姓届」なるものを出す必要があります。
これを提出すると、晴れて苗字を変えることができます。
ちなみに私は……相手の苗字が日本語のゴロ的にも面白い&絶対日本でたった一人だろうというヨコシマな思いで改姓届を出しました。面白さ優先(*’▽’)!
きっと日本人にもなじみのある外国の苗字だったら、変えなかったと思います。
4:子供が生まれたらどうなるの?
子供が生まれたら……(といっても、私たち夫婦にはまだ子供がいないため、人からの聞きかじりですが)、その子って何人扱いになるの?と良く聞かれます。
母国語の軸をどれにするかとか、教育はどちらの国にするのかとか、そういう部分ではなく、国籍面。
答えは、りょうほう。
日本で生まれたら日本の役所に出生届を出し、且つフランス大使館に届け出。フランスで生まれたら逆。
そして、両方の国からパスポートが発行されるわけです……が。
現状日本はダブルパスポートを認めていないので、18歳(だったか……)でどっちか一つを選択しないといけなくなります。フランスはダブルでいけるのにね。
早く日本もダブルパスポートを認めてくれんかのうと思う今日この頃。
国際結婚でよく聞かれることまとめ
国際化ー!と言っている割には、まだまだ別の国の人と結婚すると「国際」結婚と言われてしまう日本。
まあこれからどんどん国と国がボーダレスになっていったらば、制度や手続きもゴロっと変わるでしょう。
ただ今の日本の制度や、良く聞かれるギモンはこんな感じです。
とにかく国籍は一番聞かれる! 大丈夫、国籍ってそうそう簡単に変わらないし変えられないから!
単純にギモンに思ってたという方や、自分の恋人が外国の人で、役所で聞くほどじゃないけどちょっと気になる……という方への一助になればこれ幸いです。
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