※フランスブログですがスイスの話です。
昔、スイスのフランス語圏に1年ほど住んでいた時のこと。
スイスの食べ物でパッと思いつくものと言えば、やはり「チーズフォンデュ」!
フォンデュの国に住んでいるからには、本場のものを食べてみたいと思うのは当然。
私が通っていたのはインターナショナルスクールだったため、「スイスの食文化を体験する」という名目のもと、チーズフォンデュ会が開かれたりもしました。
結論から言うと、美味しいよ。やけどしそうな程とろける熱々のチーズをはふはふと頬張る時は、得も言われぬ幸せを感じます。本場の国で食べているという実感が、美味しさを更に後押ししてくれたのかも?
でもね。
ええ、驚いたんですよ……
チーズフォンデュについておさらい
改めて言うまでもないかもしれませんが、チーズフォンデュとは、
チーズ・フォンデュは、チーズを白ワインなどで煮込んだ家庭料理。
スイスを中心に、フランス・イタリアにまたがるアルプス山岳部やその周辺の家庭料理・郷土料理で、最も代表的なフォンデュ。フォンデュは元来、「溶かす、溶ける」の意に由来する。
……チーズフォンデュ協会なんてあるのか!という驚きは置いておき。
日本でチーズフォンデュというと、
こういう感じの……
パンはもとより、野菜なども一緒にオシャレに盛られた、女子力高めのインスタ映え料理☆彡あ~でもこんなにチーズ食べたら太っちゃーう、まあ今日だけはいっかー♪
……みたいなものですよね(偏見。
しかし本場スイスのは、豪快。
パンのみ。
よくてパン+ジャガイモ!
本場のチーズフォンデュの豪快さを堪能するべし
スイスの方にとってチーズフォンデュは、寒い冬に食べる料理というだけでなく、家族で囲む鍋のようなもの。
「よーしパパがんばっちゃうぞー」的な感じで、男性もしくはパパが、自分のお気に入りのチーズ+ワインの配合で腕を振るう家庭料理なんだとか。
とはいえ外食時に食べないのかといえばそんなこともなく、チーズフォンデュのお店に行ったり、クリスマスシーズンであればクリスマスマーケットの中にお店が出来ていたりと、スイスの人にとってはとても身近な存在です。
ではどのように豪快なのかといえば……
具材はパンのみ!
既に書きましたが、大抵の場合、四角く切られたバゲットがもさっと入ったかごが置かれます。
具材、以上。
良くて、茹でたじゃがいもが一緒に来ます……が、間違っても日本のように色とりどりの野菜がついてきたりはしません。あ、サラダもないよ。
チーズフォンデュを頼んだら、来るのはフォンデュ鍋とパンだけ、と考えておいた方がいい。
そしてそれをひたすら食べます。もたもたしてたら底の方がどんどん焦げてっちゃうから注意だよ。
ちなみにパンは無料でおかわりできる(はず)なので、足りなくなったらもう1バスケット頼みましょう♪
チーズフォンデュを食べる時、水を飲んではいけない
これ。初めて聞いた時は冗談かと思いましたが、マジ。
「チーズフォンデュを食べながら水を飲むと、お腹の中でチーズが固まって石になるから、絶対ダメ!」
……と、真顔で言われます。少なくとも私は、何度も言われた。
スイスの水が硬水だからというのもあるのでしょうが、何か……チーズと水の中のカルシウムが反応して?、固まっちゃうらしい?よ。
だから、フォンデュを食べながら飲むのは、白ワイン! お酒がダメならコーラ! ……と言われていました。
チーズフォンデュってそんなおそろしか食べ物だったんですか!!(゚Д゚)
……この「水を飲んではいけない」話がいまだに忘れられず、日本でごくたまにフォンデュを食べる時ですら、恐ろしくて水が飲めないというトラウマを抱えております。
スイスでチーズフォンデュを食べるなら、チーズの里「グリュイエール」へ
グリュイエールといえばスイスを代表するチーズの名前ですが、その名前がそのままついた「グリュイエール」は、とても可愛い小さな村。
もちろん、グリュイエールチーズの原産地でもあります。
そのため、世界中から観光客が集まってくるほど有名な場所。
グリュイエールの写真など。噴水。
冬に行ったもんで、雪が……
グリュイエールにはふらっと見学できるチーズ工場もあり、巨大なチーズが眠ってます。アニメでしか見たことないくらい大きなサイズ!!
これ全部チーズだよパネェ……
もちろんこのような巨大な工場があるわけですから、チーズを食せるレストランもあります。
だがしかし、
このようなにぎわいっぷり!
さすが世界的に有名なチーズの里。
もしスイスに行く機会があれば、グリュイエールまで足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。
とはいえ、グリュイエールってどこにあるの?
グリュイエールは山間部にある小さな村。
行き方は……実はあんまり覚えてない……
「ぐりゅいえーる」って名前が入った電車に乗って行ったのは覚えてるの……
これ。今でも走ってるのかな……
ということで、ふわっふわあいまいな私の記憶よりも、現在の情報を載せているスイスの旅行サイトを信頼するべし!(でもちょっと調べました)
フリブールから1時間おきに出ているREでまずビュル(Bulle)まで行き、そこからモンボヴォン(Montbovon)行きのローカル列車に乗り換えてグリュイエールまで約55分。ジュネーブ・ローザンヌ方面からはIRかRegioでパレズュー(Palézieux)まで行き、そこからモンボヴォン行き(Montbovon)ローカル線を利用。所要約1時間15分。
……だそうだ!
私は当時住んでいたモントルーを起点にしたものの、モンボヴォンは経由した気がする!何か覚えてるその地名!
あと今はどうかわからないけれど当時の記憶(10年前)ベースで行けば、結構電車の本数が少ないので、行きかえりのルートはばっちり調べていった方がいいかと思います。
だって、一緒にグリュイエールに行って現地解散した友達2人……時刻表調べずに遊んでて電車がなくなってモントルーまでたどり着けなくて、何とかタクシー等を駆使して戻ってこられたのは、門限を破りに破ったド深夜。学校側から大目玉と一週間の外出禁止を食らっていたんだもん……
ああ、チーズフォンデュ、食べたくなってきた。
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