友達同士で行ういたずら。日本だとブーブークッションとか、ヘリウムガスとか、可愛らしいものが色々あります。
ところでフランスにはこういうイタズラってあるのかなと思い、我が夫に聞いてみたところ……「モッツァレラ爆弾かな」と言われました。
モッツァレラ……爆弾?
モッツァレラ爆弾の材料はフレッシュモッツァレラチーズ
そのまま食べたり、ピザやサンドイッチに入れて溶かしたり……味にクセもなく、用途も広いモッツァレラチーズ。
しかしイタズラの道具として「爆弾」がつくなんて穏やかな話ではありません。
さてそんなモッツァレラ爆弾ですが、準備は簡単です。技術も知識もいりません。
用意するものは、フレッシュモッツァレラチーズ。これだけ。
こういう、袋に液体と共に入っているフレッシュタイプが良いとのこと。
さて、材料を手に入れたらあとは設置するだけです。
モッツァレラ爆弾の使い方と効果
まずはフレッシュモッツァレラチーズを持ち、仕掛けたい人の家に行きます。
そうしたら、チーズを袋ごと置いてくるだけ。
置く場所は、室温で、目立たない棚の奥などが良いでしょう。
何故かというと、冷蔵庫では普通に保存が効いてしまうし、目立つ場所に置いたら回収されてしまうから。
袋のまま室温の場所に置くというのは、モッツァレラチーズは袋の中で生きているので、冷蔵よりも高い温度のところにおいておけば内部で勝手に発酵がすすんでいくためです。
目立たない室温のどこかに置いたら、あとは待つだけ。といっても、このモッツァレラ爆弾は遅効型。発酵という自然現象にまかせるため、いつ「その時」が来るかはわかりません。
結構な時間が経ち、仕掛けた本人ですら忘れた頃、発酵により袋の許容量を超えたチーズが棚の中で破裂、中身が飛び散り、掃除することを考えると世にも恐ろしい光景が爆誕します。
いくらモッツァレラチーズとはいえ、長い間発酵した後のニオイはちょっと想像したくない……
セルフ爆弾にお気をつけください
友達に仕掛けられたら、速やかに縁を切りたくなってしまうこのモッツァレラ爆弾。
「いたずらといえばモッツァレラ爆弾、有名だよ~」と、我が夫だけでなく周りのフランス人は言うものの、仕掛けたという人も仕掛けられたという人もいないので、都市伝説的なものかもしれません。
自然に発酵が進んで爆発するなんて、チーズって生きてるんだなあと思える話ですが、誰かに仕掛けられなくとも、自分で買ってきたモッツァレラチーズをうっかり長期に常温保存してしまった時には発生しかねないので十分にお気を付けください。
ちなみに誰かに試してみて友情を失った場合の責任は負いかねますので、実行する場合は自己責任でお願いいたします。
コメントを書く