日本の外国語教育は文法詰込み型すぎる!
だから生徒たちも興味を失って、長期間勉強してるのに英語を話せる人が全然居ない!
……と言われる日本。
最近では外国人教師を増やして会話の授業を積極的増やすという施策もとられていますし、特に相手がネイティブスピーカーであれば、ブロークンな会話であっても意味をくみ取ってくれて会話が成り立ちます。
それに、確かに教科書を使った一方的な授業や、文法や単語を次々と暗記して穴埋め問題やら長文読解をしていかなきゃいけない勉強法は面白くありません。(私も学校の英語の授業はあまり好きではなかったクチ)
しかし、例えば語学学校だけじゃなく現地の大学などに進学したい、外国で仕事をしたいという場合、通じるだけのブロークンな会話だとなかなかうまくいきません。ヘタしたら、「ちゃんと語学をやってから出直してきてね」と言われてしまいます。
ほら、スラムダンクでもあったじゃん!嫌がりながらも基礎練を続けた桜木花道が急激に成長したり、地道な練習をこつこつと続けていた木暮先輩が大事な場面でシュートを決めたり……(分からない人はスラムダンクを読破すべし)
あとは世の中の人がすいすい乗りこなしている自転車。でも乗れるようになるまでには、乗り方を習ったり補助輪をつけたりと、地道な練習をしますよね。
語学も、一緒!
基礎勉強のいやなこと
とはいえ、基礎の勉強は面白くないですよね。文字を覚えて単語を暗記して、文法のルールを頭に入れて……というフェーズでは、いくら人から習ったとしても覚えるのは自分。
英語ならば日本の学校で強制的に勉強させられるので、いやでも皆と一緒にみっちり習いますが、第二外国語以降はいかに自分でルールを覚えていくかが大事……なのは、頭ではわかっていても面倒くさいもの。
文法や単語を覚えるのめっちゃ好き!という人でなければ、基礎の勉強をしている中で大抵感じるのは……
つらい……
面白くない……
「これやって何かいいことあるの」という疑問が浮かんでは消える……
というところでしょうか。ちなみに私はしょっちゅう感じる!こんなん飛ばして会話したい~と思っちゃう。
でもその地固めが、明日の花を咲かせます。特に大事!耐えるつもりでやるべし。我慢とか根性論は好きじゃないけれど、ここは忍耐だ!
やっぱり、つまらなくても基礎は大事!
基礎を勉強しておくと良いこと
つらくて面白くない基礎勉強ですが、それをしっかりやっておくと後々いいことが何倍にもなって返ってきます。マジデ。
「わからない」ことがわかるようになる
私の個人的な印象ですが、基礎をがっちり固めておくと良いことは……何がわからないのかわかるようになること。
勉強を進めて段々と難しいレベルに進めば、わからないことが当然出てきます。その時、「難しくて何かわからない」ではなく「どこがわからないのか」を自覚することができます。
そのため、新しい文法事項や単語など、「自分はここがわからないから次はここを勉強しよう」というポイントがつかめるようになります。
伸びるのが早い
不思議なもので、語学の勉強を続けていると、ある日突然わかるようになるタイミングが訪れます。まさにこれ、実体験。
またもや自転車に例えてみれば、それまではフラフラしながら補助輪なしの自転車に乗っていたのに、急にロードバイクで道をぶっ飛ばせるようになるというイメージ。
某脳科学者がいう所の「アハ!体験」? もしくは、私の先生は「脳が爆発する」とも言っていましたが、本当にある朝、それまでは頭の中で日本語に訳していた会話が、不思議なことに日本語を介さずにするっとわかるようになりました。
文章や文法問題にしても同じくで、「あ、これ、この前勉強したとこだ……!」という、某進研●ミの漫画にありそうな瞬間が英語、フランス語ともにあり、それを越えてからは本や新聞などもするすると読めるようになりました。(もちろん知らない単語は出てくるので、適当に意味を推測するか調べるかはしますが)
特にこれはがっちりやっておくべし!という3項目
さて。では「基礎」といっても一体何を指すのやらというところですが、私が考えるのは次の3つです。
基礎文法
まあ、当たり前といえば当たり前ですが……その言語の構成を把握するためにも、文法の基礎はガッチリと。読み書きだけでなく会話にも必要ですからね、文法。
個人的に思うのは、英語ならまずは日本の中学校でならう文法(関係代名詞は会話でもめっちゃ使う)、フランス語ならとにかくB1レベルまでは叩き込むとよろしいかと。
数字
時間、金額などなど、数字はその言葉を使ううえで避けて通れないからね!とにかく呪文のように唱えて書いて読んで聞いて覚えるべし。まずは20まで、次はだんだんと範囲を広げていって100まで。
英語なら20を越えたらあとは規則的にカウントできるけれど、特にフランス語は60以降で数え方が妙なことになる不可思議が発生するので、100までは完璧にしておくに越したことはありません。
私がフランス語を習いたての時の先生は、数字のカウントを覚えさせるだけでなく、とにかく隙を見て「今何時?」と聞き、生徒に「X時X分です!」と答えさせていました。
当時は、いちいちめんどくさい……とか思ってしまったこともあったけれど、フランス語で数字を答える反射神経を鍛えるのに非常に役に立ちました。(そういえば大学でドイツ語を取った時も、基礎文法とは別に、とにかく数字を暗記した記憶……ほぼすべて忘れてしまったドイツ語だけれど、いまだに数は数えられる)
発音記号も大体分かるようになっておくと便利
完璧に覚えなくても大丈夫ですが、大体の発音記号を覚えておくと、見知らぬ単語に出会った時につづりと発音記号から何となく音が推測できます。(ABC……を使う言語に限った話かもしれないけれど……!)
そのうち発音記号がなくても、大体単語が読めるようになるので、口頭で「XXXってどういう意味?」と、単語の説明を聞きたい時にも便利です。(そうしないと、いちいちつづりを一文字ずつ言ったり、書いて見せたりする必要があるからね)
つらくても基礎はがんばるべし
語学の勉強をしているなら、ただ何となく意思疎通ができているだけではなくて、どうせなら「ちゃんと通じたい」と思いますよね。(少なくとも私は思う)
勢いよく喋っているけれど、超ブロークン……というのは何だかもったいないと感じてしまいます。
語学の学習はある程度地道な努力が必要なもの。それならば、その言語のルールでもある基礎文法に時間を割いて、がっちり固めてから先に進む方が効率的ではないでしょうか。
そしてある時訪れる「あれ、何か私……周りの言ってることがわかる、新聞が読める!」という瞬間は、なかなかに気持ちが良いモノです。それを得るためにも、コツコツがんばりましょう!(……と、自分に言い聞かせる)
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